幸せのポートレート★★★★☆

 イベント×2が無事終わり、軽い映画気分だったのでツタヤ旧作コメディーコーナーへ。半額チケット対象作品を選ぼうとするのがセコイ。
 この作品はタイトルも知らなかったし、何の予備知識もなかったのだが、目立つ場所にあったので借りてみた。
 アメリカのホームコメディって結構好き。アクション映画と違い、外国の感性や文化を垣間見ることができるのが楽しいのだ。テレビドラマだけど、「ダーマ&グレッグ」なんて超笑える。DVDボックスも持ってます。
 さて映画であります。クリスマス、実家に家族がそれぞれ恋人や配偶者を連れて帰ってくる。主人公のエヴェレットも、恋人を連れてくるが、ちょっと神経質でバリバリのキャリアウーマンの彼女は家族の物笑いのタネにされてしまう。長男であるエヴェレットは、母に、家に代々伝わる婚約指輪がほしいと伝えるが、一家の中心的存在である母は彼女のことが気に入らず、首を縦に振らない。いたたまれなくなった彼女は自分の妹を呼び寄せるが、こちらはフランクな性格で、皆に気に入られてしまう。彼女はついに家を飛び出すが…。
 初めのうち、何で彼女がここまで嫌われるのかよく理解できず話に乗り切れなかったのだが、話が進むにつれ、ストーリーは俄然面白くなってくる。母の隠された秘密も明らかになり、皆の生き方が交錯する中で、次第にふたたびひとつになっていく家族。。
 シナリオの上手さに脱帽である。ただのコメディーとあなどるべからず。すばらしいヒューマンドラマになっている。泣き笑いさせられた挙句、最後のエンディングがまたあたたかい。
 ちょっとシーズンがずれてしまったが、本来ならクリスマス前に見るのにぴったりかな。ぜひオススメであります!
 それにしても、相変わらず邦題はセンスないなあ。原題は"the family stone"。もちろん、代々伝わる婚約指輪を指す。「幸せのポートレート」って・・・。マーケティング的には理解できるが、こういう表面的な訳って、薄っぺらい感じで残念至極。