フランシスコの2人の息子★★★★

 アルゼンチン映画に続いては、ブラジル映画。大好きな傑作ブラジル映画「セントラル・ステーション」よりもヒットしたというので、借りました。
 ブラジルの人気カントリーデュオの生い立ちから現在に至るまでの波乱万丈の人生を映画化したものなのだが、これがまた良かった!フランシスコの2人の息子 [DVD]
 しかし、ビンボー子沢山、家はボロボロでも、何であちらの子供達ってあんなに目がキラキラしてるのかな。映画だからといえばそれまでだが、やっぱり日本の現状を省みないわけにはいかない。ひと言でいうと、皆不満持ち過ぎなんだよな。要するに、他人に要求するものが多すぎるってこと。国民性とか、何でも批判してばかりのマスコミの影響は多分にあるんだろうけど、幸せのハードルを上げすぎてしまった日本人の不幸を改めて感じてしまったよ。
 映画は笑いあり、涙あり。でも圧巻は、最後の、本人による本物のライブシーンのドキュメンタリー映像だった。苦労した両親を大観衆の前で舞台に上げて歌うのだが、お父さんもお母さんも、涙を流しながらも、歌う息子の頬を誇らしげに撫でたりして、まさに家族愛。
 南米って、治安が悪いとか貧しいとか、イメージがあまり良くない面があるけど、人間が人間らしく生きてる感じがまざまざ伝わってきて、本当の幸せってのは何なんだろうなー、と、考えることしばし。