ハウルの動く城★★★
言わずと知れた宮崎駿監督の最新作。
評判はあまり良くなかったようだが、要チェック作品には違いないので借りてみた。
一言で言うと、難解。と言うか、観念的に過ぎる気がする。
宮崎アニメの特徴である浮遊感はそれなりに健在で、ハウルがソフィーと空を飛ぶシーンなどにはワクワクさせるものがあったが、あとは何だかなあ。作品のディテールには、ハッとさせられるシーンも多いものの、正直、全体として何が言いたいのかサッパリ判らなかった。
そもそも疑問点を挙げると、キリがないぞ。ハウルと、荒地の魔女の関係は何なのか?何でソフィーは呪いをかけられる必要があったのか?ハウルと、「先生」は何で争ってるのか?なんであちこちで戦争してるのか?そもそも誰と?どうして「先生」は唐突に戦争を終わらせたのか?ソフィーがハウルにホレたのは何でだ?イケメンだからか?
まあ、ウルサくは言うまい(言ってるか)。今までに傑作が多いのでいきおい期待も大きいから、がっかり度も高くなろうというものだ。
ちなみに、評判の悪かったハウルの声(キムタク)だが、そんなに悪くないじゃん。むしろいい感じだと思ったがな。コアな宮崎ファンには、我慢できなかったのかもしれないけど。
宮崎作品でいちばん好きなのは、やっぱりナウシカ、ラピュタ、「千と千尋」だ。特に「千と千尋」は、芸術の域に達していると思う。これらと比べるとちょっと辛い。
でも、ディテールは結構楽しめて、結果として退屈はしなかったので、★3つくらいはあげてもいいかな。