ボンゴレ名人

 またプールに行ってしまった。他にやることはないのか。ある。でも、掃除機かけるより、洗濯するより、本読むより、夏はプールが優先するのだ。
 でも、ごはんは作らないといけない。というわけで、ボンゴレ・ビアンコ

 料理歴はそれなりだが、これは負けん(誰と勝負するのか?)!という自信があるメニューのひとつが、ボンゴレ。はっきり言って、そんじょそこらのレストランより旨いのは間違いない。あとは、四川風マーボードーフ、コロッケも人には負けんぞ。何なら、勝負しても良い(だから誰と勝負するのか?)。そういえば、夜に突然電話してきて、唐揚げの作り方を尋ねてきた後輩(注:男性)がいたな。おまえは正しい。

ボンゴレの極意

 という訳で、ボンゴレの作り方であるが、これは10年に及ぶ試行錯誤の末に編み出された秘儀なので、おいそれと伝授するわけには行かない・・・というほどのものではない。単にボンゴレ好きなので、いろいろ工夫し続けているだけである。でも、簡単そうでデリケートなのがボンゴレなのだ。塩味系パスタの基本をすべて投入する必要がある。コツは、下記。

  • ガーリックは、オリーブオイルを加熱する前にフライパンに入れ、弱火でじっくり炒めて香りを出す。中火以上で炒めると、焦げて苦くなる。ここで、オリーブオイルだけでなく、「ピエトロ」のガーリックオイルを加えると、レストランのあの味に。
  • にんにくを炒めたフライパンにあさりを投入し、白ワインで蒸す。このとき、貝の口が開いてから長く加熱すると身が縮んでしまうので、フタを開けるタイミングを逃さないこと。
  • 貝の口が開いたら、スパゲティのゆで汁を少々ソースに加え、手早くアンチョビーのみじん切りを投入。僕は、面倒だし良く使うのでアンチョビーソース又はペーストを常備している。そしたら塩で調味。テーブルソルトなどでちまちま調味せず、容器に入れた塩をスプーンで投入すべし。パセリのみじん切りを加えるとなお良い。経験的に、ソースは少し多めにしたほうが、麺にからめやすい。
  • ゆであがったスパゲティを投入。このとき、ゆで時間マイナス1分〜1.5分程度でざるにあけ、オリーブオイルをまぶす。
  • フライパンで、あおりながらソースと絡める。このとき、少々加熱して、貝の味をしみこませる。

ちょっと一工夫

  • プチトマトを4つ切りにし、オーブンで10〜15分焼いておく。ソースに加えると、甘酸っぱくて飽きのこない味になる。ドライトマトなんか常備してなくてもこれでOK。見た目もきれいである。
  • パセリのみじん切りは、あらかじめタッパーで冷凍しておくと楽。
  • アンチョビーソースは、パスタ以外にも使えて重宝する。イカサトイモの煮物とかにも入れると風味が増すので、便利!
  • ピエトロのガーリックオイルも、炒め物全般に使えるので常備して損はない。

  ○付け合せは、チキンのワイン煮込み→

貝好きは遺伝します

 ボンゴレ好きなので、いろいろ試してきたが、結局今の作り方に落ち着いた。最初はソースに凝って、コンソメ入れたりとかたまねぎのみじん切りを加えたりしていたが、シンプルが一番なようだ。キモは、固めのパスタに、貝のうまみをじっくり出した多目のソースをしっかり絡めること、これに尽きます。
 ところで、うちのなっちゃんは、父親の遺伝か、無類の貝好き。「おとーさん貝のスパゲッティ作って〜」と、よく言っている。いつも、食べ終えたあと、「かいばしら食べる〜」と、素手で貝のカラにかぶりついている。きたねーな、と思いつつも、貝好きの血は争えんな、とほくそえんでいます。