スカイキャプテン★★★★

スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー 初回限定スペシャル・プライス版 [DVD]
 椎名誠(サインもらったことがある!)が、週刊文春のコラムでとても誉めていたので観る気になった。そしたら、結構ツボにはまってしまった。
 子どもの頃、SF小説が好きで、図書館で借りてきては結構読んでいた。この映画を観ていたら、当時のトキメキを思い出した。
 何せ、出てくる道具や機械が、すべからくメカニカルなのである。最近の映画と言えば、やたらとコンピューターとか携帯電話とかが出てきて、物事が簡単に先に進んでしまうが、それでは面白みがない。犯人を追跡するのに人工衛星からの生動画を使ったような映画があったが、本当っぽく描いているのにウソがばれてるのでリアリティがないし、第一便利すぎておもしろくない。やっぱり、歯車とかアナログメーターとか、機械式スイッチとかじゃないとね。それに、たぶん意識してのことだろうが、ヤタラ人が死んだりしないし、余計なラブシーンとかがなく、観ていていやな気分にならない。すごく典型的なマッドサイエンティスト系の悪役も良いし。
 「ガタカ」のジュード・ロウが主役だが、彼って顔が妙にレトロだよな。ガタカのときもおもったけど、往年の映画スターみたいだ。それに、グイネス・パルトロウ。この人も役の幅が広い(付き合う俳優の幅も広いみたいだけど)。一見地味っぽいけど、不思議な魅力のある女優である。ちなみに、この人の主演コメディー「愛しのローズマリー愛しのローズマリー [DVD]は必見です。
 往年のSF好きが観たら、ニヤリとせずにはいられないシーンが満載。こういうのが心底好きな人が作った映画に違いない。