バンディッツ★★★★★(殿堂入り!)

バンディッツ [DVD]

バンディッツ [DVD]

 ブルース・ウイリス主演のアレではない。アレは観てない。興味ないし。
 バンドを組んだ女囚4人が脱獄し、一躍人気者になるが・・・という話。
 かなり趣味の偏った殿堂入りかもしれないが、問答無用。低予算映画らしく荒削りだし、画像も荒い。荒唐無稽というかご都合主義の部分もかなりあるが、でもラストシーンに免じて全部許す!世の中のくびきから逃れるためには、そうするしかなかったのか。でも、彼女ら4人は、牢獄で暮らすより、また友人を裏切るより、ああいった形での自由を選んだのに違いない。ボニー&クライド、テルマ&ルイーズ、そしてバンディッツ(くくりが強引ですかね)。
 4人の逃走犯・・・というかバンディッツの、それぞれの性格がきちっと描き分けられているのが良い。皆クセのある人物だが、魅力的なのだ。ヨーロッパ映画を観ると、知らない俳優が出てくることが多く、「あ、インディ・ジョーンズアメリカ大統領やってらあ」みたいな余計な先入観が入る余地がないので、ストーリーに没頭できる。だってハリソン・フォードは、酷い目にあっても途中で死なないってわかってるんだもん。というか、俳優で勝負できない分、ストーリー勝負にならざるを得ない。
 それにしても、劇中に出てくる音楽は名曲が多い。特に、ラストの”Don’t Forget To Catch Me”、感動的です。