ギルバート・グレイプ★★★★★(殿堂入り!)

 今や「レオ様」を通り過ぎて単なる目つきの悪い酔っ払いの不良オヤジと化したディカプリオが、知的障害をもった子どもを演じている。この頃がいちばん良かったんではないか。
 障害を持つ子どもを抱えた家族の枷を描いた、重たいテーマの話だが、観たあとが実に爽やか。こういう映画を観ると、アメリカっていいなあ、と感じてしまう。一種のおとぎ話なのだろうけども、狭い日本では物理的にあり得ない話のまとめ方も美しい。
 ちなみに、「サイダーハウスルール」という映画も好きな映画だが、監督が同じだ。言われてみれば、テイストが似ている。