麦の穂を揺らす風★★★★
イギリス支配から独立しようとするアイルランド人の戦いを描いた映画。カンヌ映画祭のパルムドール受賞作である。
GW後半を控えた2日の夜に見るには重過ぎた。見終わって胃が痛くなってしまった。
監督のケン・ローチはイギリス人だから、イギリス人によるアイルランド支配、イギリス兵の暴虐を描いたことで、相当ハレーションがあったんだろうと思う。ただ、見終えて感じたのは、イギリスとアイルランドの問題、というより人間の業の深さとでもいうものだった。イギリスは出て行ったが、結局アイルランドの中は二つに割れ、内戦へとつながっていく。信頼し合う兄弟が敵味方に分かれてしまった挙句のラストは、ただただ辛いばかり。
でも、きっと世界中で似たような悲劇は繰り返されている。