アメリカン・プレジデント★☆
辛すぎる…
こ…これは。久々に辛い映画を観た。
超名作テレビドラマ「ザ・ホワイトハウス」の大ファンとしては、そもそもキモ男マイケル・ダグラスがアメリカ大統領というあたりからして生理的に受け付けないのであるが、コレはちょっと…。でも、訳あって途中で投げ出すわけには行かず、拷問のような2時間を耐えた(?)。ちなみにオクサンは、途中何度も「これは受け付けないな〜」を連発した挙句、退場。コラ、逃げるな!苦しみを分かち合えっ!
先週、仕事やらなにやらで、珍しく二回も麻布界隈に飲みに行く機会があったのだが、そこで映画の話になり、同僚(男性)に薦められたのがこの映画なのだ。彼はマイペースで穏やかなキャラをもつなかなかいい男なのだが、その彼が「セリフも音楽も好きなんですよ〜。今まで何度も観ました。DVDも買っちゃったので、貸しましょうか?」と言ってくれたので、是非貸して!とお願いした次第。だって、人の読んでる本とか、映画とかにはとても興味があるのだ。世界が広がるし。
でも、彼が一番好きな映画が「プリティ・ウーマン」だっつー辺りから、ちょっと僕とは趣向がちがうなあ、とは思ったんだよな〜。
ストーリーは…ないっす
人の好きだというものをけなすのは気が引けますが、それにしても!
筋書きなどはないに等しいが、よーするに「ホワイトハウス内で一度っきりちらっと会っただけの圧力団体の女性に大統領が恋し、大統領としての責任を忘れかけて彼女にちょっかいを出すが、現実には抗えず結果として彼女にフラれ、それをきっかけに大統領の使命に目覚め、再選に向けた「感動的な」大演説をぶったところ、都合よくそれを聞いてた彼女がもどってきて、よりを戻す」という、超クダラネー話である。あー思い出してもクダラネ〜…
だいたいアンタ、大統領が、「俺のプライベートはどこだっ」とか叫ぶな!ホワイトハウスに一度顔を見ただけの圧力団体の女を連れ込んで泊めるな!フランス大統領との晩餐会に初デートで同席させんな!彼女を口説くとき、「君はセックスに臆病だ」とかいうセリフを吐くなっ!etc.etc.
でもまあ、クリキントンとかいう本当の大統領が現実に演じたB級芝居を考えると、まして映画、それもアリなのだろうか?
下調べはそれなり…かな?
ただし、だいたい映画を観ると、例えつまんなくても、良い部分を発見するのが常である。あえて言うなら、ホワイトハウスの雰囲気を、それなりに、ほんの一部ではあるが、研究したフシが見えることかなあ。あとは、このようなシナリオがあらかじめあるとして、不快さを最低限に抑えるよう努めていることか(フォローになっとらん)?相手役の女性と、マイケルJフォックスがそれなりに魅力的なのが救いであった。
でも、何で名作スタンド・バイ・ミーの監督がこんなの作るの?不可解だ。
この映画が好きな彼には、何て言おうかなあ?ウソがつけないので「面白かった」とはゼッタイ言えんしな〜。
罪な映画である!!(八つ当たり)