イン・ハー・シューズ★★★★★

製作はあのリドリー・スコット

 今年度最初の週末、無理してでも映画を観るぞ!と思ってたのだが、丁度楽しみにしていた「イン・ハー・シューズ」がリリースされたので早速借りて夜中に観た。イン・ハー・シューズ [DVD]
 最初のキャプションを観てて気づいたのだが、これ、リドリー・スコットが製作なんだね。監督が「LAコンフィデンシャル」「8Mile」のカーティス・ハンソンだというのは知ってたが、意外である。リドリー・スコットといえば、何と言っても「ブレード・ランナー」のカリスマ監督。他にもテルマ&ルイーズとか、エイリアンとか、好きな作品が多い。

大人の映画

 で、映画であるが、これ、かなり好きである。ストーリーはそんなに珍しいものではなく、ちょっと不細工で堅物なエリート弁護士と美人だけどアバズレ系の姉妹、2人の反目、葛藤、癒しと再生をゆったりと描いたものだ。でも、ふたりが抱える過去の傷、それ故どんなに反目しても切り離せないふたりの絆といった、描きようによっては重たくなってしまうテーマを、コメディタッチで、過剰演出もなくさらりと見せる。
 こういうテーマって、われらが日本の映画が最も苦手とする分野なのである。最近日本映画もだいぶ面白くなってきたが、こと「大人」を描くとなるとどうにも洋物にかなわないのが残念だ。
 映画を観てる時には忘れそうになるが、そういえばタイトルは「イン・ハー・シューズ」。劇中、いろいろなシーンで靴が象徴的に使われている。タイトルの意味を考えてみるのも面白い。かく言う自分は、まだうまく説明できないんだけど。
 淡々と描かれていて、劇的なクライマックスがあるわけでもない。でも、ほろりとさせられて、最後はさわやかな気分になれる。こういう映画の良さが分かるようになったのは割と最近なのだ。それだけ歳取ったっつーことですかね。
 さて、告白するとわたしゃキャメロン・ディアスのファンである。けっこうスイートスポットに当たるのだ(スイートスポットちょっと広めだけどな)。キュートなのに目が鋭いところがいい。自分が垂れ目系(?)なことを考慮すると、やっぱり無い物ねだりっつーとこなんだな(関係ないが、草刈民代も好きである。。)。それにしても、日本版パッケージの表紙にキャメロン・ディアスの写真しかないのはどうかと思うぞ。主役は二人いるのに。
 でもキャメロン君、アップになるとかなりお肌荒れ気味ですなあ。ハンバーガーばっかり食ってないで、日本食でも食べなさい。