おもしろい生きもの

まるで漫画

 今朝、いつも通りいちばん最初に起き、もろもろの支度をすべく寝室のドアを閉めると、しばらくして「がちゃっ!」とドアが開き、なっちゃんが眠そうな目をこすりながら文字通り一目散に飛び出してきた。
 「?」と思って見ていると、洗面所にいる僕に気付かずに、リビング方面に廊下をどたどたよろよろと走って行く。で、玄関まで行くと、人が近づくと自動的に点灯する照明のスイッチが入り、一気に廊下が明るくなった。ところが寝起きにはそれが眩しかったらしく、なっちゃん不意打ちをくらって目くらまし状態になり、びっくりしながら顔を押さえて方向感覚を失い、よろよろしている。そして今度はよろけながら、寝室方向に廊下を戻ってきて、そこでようやく僕に気付いた。何やってんの??ベタなマンガを見てるみたい…。
 僕をみつけると、目をこすりながら「パパおはよう。。保育園、あと4回?」だって。
 いつも夜寝るのが遅めになってしまうので、なっちゃんは朝が苦手。でもさみしがりやのなっちゃんは、自分が寝ている間に僕が出かけてしまうのがイヤみたいだ。そこで最近、なかなか起きない時は、ママが「お父さん行っちゃうよ!」と声をかけると、がばっ!!と飛び起きてくるのである。おいおい、そんな起き方すると血管切れるぞ〜。
 どうやら今日は、僕が寝室のドアを閉める音を夢うつつに聞いて、「パパがでかけちゃう!」と勘違いして飛び起きたらしいのだ。
 これを抱きしめずにいられようか?思い切り「ぎゅ〜」してやりました。
 それにしても、「保育園、あと4回?」と、週末の休みをカウントダウンしてるのがいじらしい。保育園は楽しいよ、と言ってはいるけど、やっぱりおうちが好きなんだね。
 事の顛末をオクサンに報告すると、「おもしろい生き物だなあ・・・」とコメント。たしかにそうだけど。

どこの生まれ?

 最近、突然なっちゃんが「おい、スケートにいかっちょ」「そとはさむいずら」「みんなまってるずら」「ここ、おらたちのあそびばだにい」などと、ものすごい方言をつぶやいてることがあって、吹き出してしまう。あんた一体どこの生まれなのよ?
 実は何のことはない、あたらしい絵本を朗読してるのだが、ちっちゃい子どもがこういうセリフを棒読みしているのだからおかしい。
 でもこうして改めて聴いてみると、方言ってのはなかなかよい響きだ。標準語にはないニュアンスと言うか、味がある。なっちゃんも、そういうことばそのものの面白みを感じているようだ。
 ここのところ、絵本を上手に読めるようになってきたので、ひとりで朗読してることが多くなって楽である。どうせ必ず「もう一回読んで〜!」と持ってくるのだけどね。