宇宙戦争★★★

 そんな訳で、くたびれ気味で眠かったのだけど、半ば意地になり映画を借りた。なんつったって仕事モードからの切り替えに有効なんだもんね!宇宙戦争 [DVD]
 ホントは「エターナル・サンシャイン」が借りたいんだけど、何故かツタヤでは2巻しか入荷していないので、なかなか借りられないのだ。アカデミー脚本賞受賞作だし、面白そうなんだけどなあ。一方で、「宇宙戦争」とか「バットマン」とかは文字通り大量に入荷してんだよな。何だかなあ…
 で、「宇宙戦争」であるが、…うーん。コメントしにくい。
 確かに大作だし、つまらないことはなかったんだけど、何というか「いまさら感」が拭えない。何で今改めて映画化する必要があったんだ?というような。
 この古典的SFの原作は、確か小学生の頃に読んだが、その時感じた恐ろしさのようなものがどうもあまり感じられなかったせいもある。あの時感じた恐ろしさは何だったかと考えると、ある種の「得体の知れなさ」に対する恐怖だった気がする。それが、異星人の操縦する金属製のマシーン、というハッキリした実体があるので、たしかにおっかないんだけれど何となく醒めて見てしまう。
 特撮はすさまじいんだが、もう最近は何でも映像にできるので、ちっとも驚かなくなってしまった。「ジュラシックパーク」とか「タイタニック」あたりまでは、ひえー、これどうやって撮ったんだ?という驚きがあったが、特撮だけで見せる映画は、もうダメですね。
 個人的には、がんばって娘を守ったトム君が、やっぱり最後に元妻の夫に娘を送り届けるところにやり切れなさを感じてしまった。娘を持つ父親としては、家族のよりが戻るような甘いストーリーを期待してしまったんですけどね。
 それにしても、それなりに歳食ってくると、人間ドラマに興味が出てくるもんなのかな。そこが薄いと、やっぱり評価も辛くなりますね。