千葉のヤンキー車→BMW318Touringまで


★現在の愛車BMW
318TouringM-SPORTS→


最初は出っ歯のスカイライン

 結構、いろんな車に乗ってきたもんである。
 何といっても、最初の車は、いまだに友人の間で語り草の「スカイラインGTパサージュ」。もちろん中古。当時何を血迷ったか、千葉の暴走族御用達のチューニングメーカー「千葉レーシング」製の、フロントスポイラーを取り付けていた。いわゆる「出っ歯」、蒸気機関車の前にくっ付いているスカートみたいなヤツですな。金がなく、フロントしか付けられなかったので、仕方なくサイドはスプレーで塗装した。付けてみたら派手だった、というヤツで、別に最初から暴走族に見せたかった訳ではない。

 でも、「あぶない刑事」に触発され千葉港でスピンターンの練習を繰り返すにいたって、ガタガタになってしまった。しかも途中からウインドサーフィンに凝り始めたため、ルーフキャリアから海水が浸入して屋根はボロボロ。さすがにサーファーとヤンキー仕様は相容れないので、千葉レーシングのスポイラーは外した。
 車自体、FRなのにハンドリングがぐにゃぐにゃでちっともキビキビしてないし、デカくて重くて燃費は超悪いし、壊れまくって修理代はかさむしでロクでもなかった。でも、いろいろな意味で一番楽しい時期に乗っていた車であり、一番思い出に残っていることは間違いない。ホントあちこち行ったしね。

スグリーンのオヤジ車

 一緒に車を使っていた親父がバカ車に耐えかね(?)、次に買うことになったのが日産ローレル。モスグリーンのオヤジ色だったが、あまりの乗り心地のよさに驚いた記憶がある。でも、あんまり記憶にない。自分は就職したのでほとんど乗ってないし、それといって特徴のない車だったからだろう。

いきなり商用車に

 就職していきなり某離島に赴任することになり、車が必要になった。新入社員にいきなり車をかわせるのだから酷い。親に借金して無理やり中古で買ったのが、ハイエースのバン。ウインドサーフィンを島でやろうと企んでいたためで、道具を積める車が欲しかったからである。ちなみにウインドサーファーで、ハイエースのバンに乗ってる人は相当多い。ステッカーとか貼って、結構カッコよくしたつもりだったが、軽自動車がメインの島の人たちには、なんでこんなデカイ車を買うんだ?と驚かれて、すっかりトレードマークと化してしまった(車通勤だからね)。でも荷台に自転車は積めるし、友人のジェットスキーは積めるしと、結構重宝した。

 しかし、残念ながら、某離島でウインドをやってる人は一人もおらず(潮の流れが強い)、様子を知らない海で一人でやるのも怖いので、結局ただの目立つ車になってしまった。車は、帰任するときに地元のダイビングショップの人に格安で譲った。

やっと普通の車

 次に乗ったのが、えんじ色のレガシーツーリングワゴン。中古で、一番安いグレード、しかも四駆なのに1800ccだったので、高速なんかでは圧倒的にパワーが足りなかった。でも、初めて自分で欲しい車を選んで買ったので、うれしかった。四駆だけに、スキーに海に大活躍。社会人独身時代の車と言えば、これですね。

ドイツ車に転向

 そんで次が、フォルクスワーゲンの、ゴルフワゴン。シルバーです。中古のレガシーがボロボロになってきたのを機会に買い換えた。これはまさに質実剛健、なーんの面白みもない車だったが、さすがにアウトバーンの国の車だけあって、高速安定性は抜群だった。でも、車として、ちっともトキメカないんだよな。事務用の文房具使ってるみたいな感じとでも言うか。車に乗ってるときは、非日常を少しだけ味わいたいと思うのは自分だけだろうか?

たどり着いたのは結局ワゴン車

 そしてたどり着いたのが、今の愛車BMW318ツーリングM-SPORTS。心底好きな車にようやくめぐり合えた感じである。友人がBMW社に勤めているのと、ありったけの情報を駆使した値引き交渉により購入にいたった。ゴルフワゴンもネットオークションを駆使し、相当高く売れたし。ちなみに、ディーラーの儲けは、たったの5万円だったというから、ちと頑張りすぎたかも・・・
 しかし、ツーリング(ワゴン)なのにスポーツカーで、しかもFRというのは日本車ではあまりないし、走りがセダンと同じキビキビしたものであるのは、すごくいい!まだチャイルドシートが邪魔だけど。

 思えば、出っ歯つきのスカイラインから17年、歳とったものだ・・・