雨待ち風

okasurfer2005-07-30

スキマスイッチ

 TSUTAYAでJAZZ(エディ・ヒギンズ)のCDを物色していたら、店内に美しいメロディーが流れてきた。妙にそそるものがあったので、さっそく曲名をチェックして借りてみた。日本のポップスのCDを借りるなんぞ超久しぶりである。「スキマスイッチ」とかいうユニットで、ジャケットを見るにアフロのにいちゃんである。しかし、詩が実にいいんだなコレが。
 最近のポップスって、ボキャブラリーが貧困であまり聴く気がしない。メロディーも単純だし、何せ曲の途中で突然ラップとか称して日本語のお経をあげるのだからたまらない。ラップなんか日本人に合うわけないだろうが、と思ってしまう。本当のラップを知りたければ、エミネム主演の映画「8Mile」を観るがよい。強烈に面白い。8Mile [DVD]

コムロテツヤがいけない!

 個人的に、昨今の日本のポップスの惨状を招いた元祖は小室哲也だと思っている。彼の書くウタを見よ。意味不明・・・というか、何の含みもない、ただの思いつきのセリフ(それもとびきり頭の悪そうなやつ)を羅列しているだけである。でもこれが流行っちゃうんだよなあ。昔の歌謡曲と比べてごらんなさい、歌詞の浅さに愕然とするから。
 だいたい、今のポップス界、いまだに20年前の人たちが最前線だ。サザンしかり、山下達郎しかり、小田和正しかり。いずれも大好きな人たちだけど。ミュージシャンも消費されてしまう時代なのだろうけど、如何せん詩が浅すぎなのよ。

侘びさびのココロがある!

 で、スキマスイッチの「雨待ち風」である。夏の歌だ。タイトルも良いが詩がいい。もともと夏というのは、短いゆえの「喪失感」がつきものだ(と僕は思っている)が、失恋と夏の喪失感を上手く表現していて、情景が目に浮かぶようだ。
『君を無くしてから いつもの景色が余計に色濃く映り込むから 僕は目を閉じてしまう』
『鳴り止まない僕の鼓動 君を追って行けば良かったのに』
僕は「君を追って行けば良かったのに・・・(でも追えなかった)」系に弱いのだ。意味のわかる人だけわかってくれ。